洗車に使用するムートングローブは毛足が長い羊毛が使用されている。よく『一度でも落としたら捨てなければならない』と紹介しているサイトがあるが本当だろうか。詳しく説明しよう。
きちんと洗えば大丈夫
まず答えから言うと『きちんと洗えば大丈夫』だ。
『捨てなければならない』としているサイトの記載を見ると、捨てなければならない理由は「小石や砂が入り込むから」と記載されている。それならば、落とした後にきちんと洗えば済む話だ。ムートングローブだからといって一度落とした程度で再起不能になる程の事ではない。その理由は次の通りだ。
そもそも車体にも砂や小石が付いている
洗車する為に生まれたムートンは、日々の洗車で車体に着いた汚れを拾っていく。そこには様々な砂や小石も含まれる。無論、車体についていた砂や小石も車体を傷つける要因になりうる存在だ。地面に落とすと砂や小石が付着するのは間違いないが、普通に洗車したとしても砂や小石は付着するのだ。
落とした程度で取れなくなる汚れは少ない
もちろん、車にのっている汚れと地面の汚れは全く違うものだ。地面の方が圧倒的に大きな汚れが落ちているだろう。例えば小石などの類は車の上にあるものより道端の方が大きい物があるのは明らかだ。
それらの小石ムートンの長い毛足に巻き込まれたとする。だが果たしてそれらの汚れは捨てなければならない程厳しい汚れだろうか。実はほとんどの場合、よく濯げば取れてしまう汚れなのだ。地面に落ちたからと言って大慌てする必要は全くない。
落ち着いて付いた汚れを見極めよう
ムートンが地面に落下してしまっても慌てる必要はない。地面をこすらない様にそっとムートンを拾い上げよう。そして付着した汚れを見極めよう。小石や砂が付いた程度ならバケツとカーシャンプーで良く濯ごう。汚れの量が多ければバケツのカーシャンプーは作り直せば良い。良く濯げたら毛をかき混ぜつつ汚れの残りが無いか良く確認しよう。
大事なのは『汚れたまま洗車に使わない事』
ムートンの汚れを気にしなければならないのは落とした時は勿論だが、洗車中も同じ事が言える。ムートンは車の上にある汚れを全て拾い集める為、使い続けるとどんどん汚れが蓄積していくのだ。1区画洗車したら、下に落としていなくてもバケツとカーシャンプーでムートンを洗うなどの対策を行う事が大事なのだ。
『ムートンを下に落としたら捨てる』は迷信
いかがだっただろうか。ムートンを落とした時に『傷が付くから捨てなければならない!』と考えることはそもそも間違いなのだ。重要なのは『ムートンの汚れを適切に見極め必要なら濯ぎ洗いする』事なのだ。
もちろんあなたが大富豪で一つ2,000円以上するムートンをあっさり捨てて新品を使える境遇ならそれがベストなのは言うまでもない。
しかし、高価なムートンを使い捨てに出来る程の境遇ではないなら、迷信に惑わされずムートンの状態を見極めるべきだ。ムートンは綺麗な状態で使えば傷が付く可能性は大いに低くなる。ムートンを落としてしまった時にはぜひ思い出して欲しい。
ムートンよりおすすめの洗車方法
洗車部!でもムートングローブを日々愛用しているが、実はムートンより傷つきにくい洗車方法が存在する。詳しくは以下で紹介しているので参考にして頂きたい。 続きを見るムートンより傷がつかないたった1つの洗車方法