ある日突然、ヒダカHK-1890を使っていると持ち手となるトリガーの中から水漏れが発生してしまった。しかし無事に自分で修理する事が出来たのでその方法をお教えしよう。
原因の調査
トリガーの分解
まずは水漏れの原因を調査しよう。まずは電源と水道からヒダカHK-1890を切り離し安全な状態にする。更にトリガーを握り水圧を抜いておく。その上でトリガー部分を分解しよう。分解状態で噴射し顔などに高圧水がかかると非常に危険なので必ず守って作業しよう。
トリガー部分はネジ止めだけなので簡単に分解できる。ネジ止めを外すと以下の様にカバーが2つに分かれる。
さらに分解を進めるが、この先に2つバネが入っている。誤って飛ばしても無くさない様に玄関など室内まで持ち込んでから実施するのをお勧めする。
バネは2箇所に取り付けられており、それぞれの長さは以下の通りだ。
トリガー内部のバネの場所
- 金色の金具の上(長いバネ)
- 白いパーツの中(短いバネ)
長いバネ
金色の金具のすぐ上にはめ込まれている。分解してすぐに目につくので位置を覚えておけば簡単だ。
短いバネ
白いパーツの中に埋め込まれている。分解してすぐには目につかないので白いパーツを抜き取る時に飛び出してしまう可能性がある。気をつけよう。
故障箇所の確認
私の故障箇所は白いパーツを抜き出した部分にセットされている『Oリングの損傷』だった。
トリガーの中にある管を抜き出してみると写真にある通り茶色のOリングがセットされている。よく見るとOリングが切れているのが分かったのだ。Oリングは水道など水が通る物にはよく使用される物でパーツの結合部から水漏れしないように防ぐ機能がある。しかし、消耗品なので使用していくと擦り減り水漏れ防止が出来なくなる。
Oリング自体の消耗はどうしようもない物なので水漏れが発生したら交換するしかないのだ。
Oリングを取り出して見ると明らかに切れていた。高圧水を発生させる高圧洗浄機ではOリングも過酷な条件で働いているのでこういう事もあるのだろう。
Oリングの仕様
取り外したOリングを計測した所、以下の仕様であった。
ヒダカHK-1890トリガー内部のOリング
- 外形:10mm
- 内径:9mm
- 太さ:1mm
※ロットにより異なる可能性あり。
あいにくOリングは持ち合わせていないのでホームセンターで同じ仕様のものを購入した。
Oリングをはめる
注文して届いたOリングを現物あわせして一番サイズが近い上の写真のOリングを装着した。
装着後は非常に収まりもよく無事に交換作業は完了した。
試射してみる
Oリングを自己修理するという作業の為、ちゃんと動作するか確認しておく必要がある。いつも通り電源と水道との接続を済ませトリガーを握ってみた。
無事にいつも通り高圧で噴射された。これで全て元どおりだ。
Oリングが1個残ったので再度切れてもすぐに修理交換が可能だ。
構造さえわかってしまえば交換自体は3分もかからないだろう。
修理は自己責任でお願いします
この記事で紹介する方法は保証範囲外だ。直せはするが思いもしない不具合が発生する可能性がある。更に作業手順を間違えると高圧水が顔にかかったり非常に危険を伴う。当方は責任を負わないので実施する場合は自己責任となる事を了解の上実施されたい。