大型プール 雑記

【大型プール】誰でも簡単にできる塩素管理方法(INTEX レクタングラーフレームプール対応)

【庭プール】誰でも簡単にできる塩素管理方法(INTEX レクタングラーフレームプール対応)

コロナ禍で大きな庭プールを買った人も多いのではないかと思います。毎日水を入れ替えるのは大変だけど塩素管理は難しそう・・・。そんなあなたに、『誰でも簡単に出来るプールの塩素管理方法』をお教えします!これを見れば塩素管理もバッチリですよ!

 

塩素管理とは

都市部に敷かれている水道から出てくる水は、採水時点で含まれる飲料水に適さない物質を化学的に殺菌された物がほとんどです。

採水時点では多くの病原菌が含まれており、そのまま飲むとお腹を壊してしまいます。そこで、強い殺菌能力を持つ塩素を入れることにより病原菌を殺菌し飲水に適した性質に変えているのです。

塩素を適切に管理すると長期間、水が人体に影響がない状態を維持する事が出来ます。

つまり、プールの水を長持ちさせる事が出来るのです。

 

遊離残留塩素濃度

水を殺菌する為に必要な塩素の濃さを示す尺度として『遊離残留塩素濃度』という値が用いられます。

簡単に言うと水中に含まれる塩素の量を示す値で、どれだけ水を殺菌できているかを把握する事が出来ます。

 

水道水の塩素濃度

一般的な水道水は遊離残留塩素濃度が0.1mg/L〜1.0mg/Lの間になる様に定められています。つまり、この濃度は殺菌が出来ており、かつ摂取しても人体に影響が少ない濃度だということです。

 

プールの目指す塩素濃度

庭プールの水を長持ちさせるには『遊離残留塩素濃度0.1mg/ℓ〜1.0mg/ℓ』を維持する事が基本となります。

 

必要な物

必要な物

  • プール
  • 塩素
  • 塩素濃度測定試薬
  • フィルターポンプ(大型テントのみ)

 

プール

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大型プールといえばINTEX製が有名です。コストコなんかでもデカデカと展示されてますね。普段なら、夏はプールは市民プールなどに遊びに行く人が多数でした。しかしコロナ禍になりプールが軒並み閉鎖されて、家庭用大型プールが一気に注目を集め、売り切れ続出の人気商品になりました。

 

塩素

水量の多いプールでは小さな錠剤ではとても追いつきません。ハイクロンQなど大きな錠剤で一気に塩素濃度を上げる必要があります。

 

ハイクロンQが品切れの場合は同じ次亜塩素カルシウムのジアラスターがおすすめです。

 

遊離残留塩素濃度測定試薬

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日々の天気や気温で塩素濃度の減り方は変わります。勘で管理するのは不可能です。アクアチェック3は15秒で塩素濃度が測定できるのでおすすめです。

 

フィルターポンプ(大型テントのみ)

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大型プールに投入する塩素の錠剤は大きい為、流れがないと中々溶けません。

誰かが泳いでいれば流れができて次第に溶けて行きますが、雨の日など誰も泳がない日には溶けずに残ってしまいます。

ゴミを濾過するついでにプールの水を動かせるフィルターポンプがあると便利です。

 

塩素管理のやり方

毎日の塩素管理が必要

大きなプールの場合、毎日水の入れ替えをするのは現実的ではありません。我が家に設置された『INTEX レクタングラーフレームプール』は水量が7,127ℓもあります。お風呂に換算すると約30回分。実に1ヶ月分の水が入っていることになります。水道代を考えるとなるべく水を長持ちさせたい所です。

水を長持ちさせる為には、『毎日の塩素管理』が重要になります。塩素が抜けると雑菌や藻などが繁殖し臭いや濁りが生じて遊泳に向かなくなります。

一度、そうなってしまうと水を抜いて掃除してから水を張り直す事になるので、お財布に大ダメージになります。また、水を抜いて掃除して戻す作業はかなり時間がかかっててまになります。

お財布を守る為にも面倒を避ける為にも毎日の塩素管理が大事になるのです。

塩素管理作業

では、具体的な塩素管理方法に移りましょう。

人間がプールの水に入る事で水の汚れが加速して塩素が消費されます。この為、プールを使用する日は塩素が抜けやすくなるのです。

我が家で一番多いプールを昼から使用する例で説明します。

 

朝の塩素管理

塩素濃度測定

試薬を使用して塩素濃度を測定します。

目安の塩素濃度

0.7mg/ℓ〜1.0mg/ℓ

これより低い値の場合は塩素を投入して遊泳の時間まで殺菌能力が期待できる塩素濃度をキープします。

 

アクアチェックを1本取り出します

アクアチェックを1本取り出します

15秒で塩素濃度が測定できるアクアチェックがとっても便利です。蓋を開けて試薬を1本取り出します。

 

プールの水に一瞬だけ漬けます

プールの水に一瞬だけ漬けます

試薬をほんの一瞬だけプールの水に浸してすぐに引き上げます。

 

試薬とチェック表を見比べます

試薬とチェック表を見比べます

引き上げた試薬とアクアチェックのケースに付いているチェック表を見比べます。試薬の一番上が塩素濃度です。色を見比べて一番近いところを探します。上の写真は真っ白なので完全い塩素濃度がゼロですね。塩素濃度は1.0あるのが理想的で、近い値が出た場合はそのままでOKです。高すぎる場合も放置しておけば日光で分解されて次第に下がってくるので特に問題はありません。

 

塩素投入

ハイクロンQの場合

瓶に入れておくと便利です

瓶に入れておくと便利です

プールを使用する昼までには日光で塩素濃度が下がります。その為、朝の時点では高い濃度が必要です。不足している場合はハイクロンQを投入します。ハイクロンQはビニール袋で売られており一度開けると密封できないので100均で売られている瓶とピンセットを用意しておくと使いやすいですよ。

投入量はプールの水量と天候条件に左右されます。参考までに我が家のプールの参考値を記載します。

プールの塩素投入量目安

これで遊泳時には0.7mg/ℓ〜1.0mg/ℓになります。遊泳時までに太陽光で分解されて塩素濃度が下がるので少し多めになる様にしています。

 

 

ジアラスターの場合

ジアラスターは非常にわかりやすく1Lにつき1錠です。スプーンも付属しているので便利ですね。

 

フィルターポンプを回す

ポンプで水を回すと塩素が溶けやすくなります

ポンプで水を回すと塩素が溶けやすくなります

ハイクロンQは大きな錠剤なので溶け切るまで時間がかかります。バケツなどでかき混ぜて溶かす方法もありますが、高濃度の塩素が服に飛ぶと色が抜けたりと扱いが難しいです。

レクタングラーフレームプールなどの水量の多いプールは手でかき混ぜるのも大変です。おすすめはフィルターポンプの吸い込み口の近くにハイクロンQを落とし、1時間ほどフィルターを回す方法です。

フィルターポンプが水を回してくれるのでハイクロンQも素早く溶けてくれます。

 

昼(遊泳前)の塩素管理

塩素濃度測定

遊泳の直前に再度塩素濃度を測定します。においなどでは正確に濃度を知るのは難しいのでここも試薬に頼ります。

目安の塩素濃度

0.7mg/ℓ〜1.0mg/ℓ

ちょうど良い濃度になっているか確認しましょう。

 

濃度が上がらない原因

予想より塩素濃度が上がらない場合、いくつかの原因が考えられます。

塩素濃度が上がらない原因

  • 水が汚れており塩素が消費された
  • 太陽光で分解された

 

水が汚れており塩素が消費された

水中に雑菌が繁殖していた場合、塩素が働き殺菌してくれますが、反応した塩素は消費されて消えてしまいます。つまり、水が汚れていると殺菌作用が終わるまで塩素濃度が上がらない状態になります。

 

太陽光で分解された

塩素は太陽光で分解されます。プールは性質上、屋外に設置されますので一度塩素濃度を上げても太陽光にあたり続けることで塩素濃度が下がります。

 

必要に応じて塩素投入

塩素濃度が足りていない場合、追加でハイクロンQ、またはジアラスターを投入します。投入する量は足りない濃度と上がらなかった原因により決めることになりますが、素人が確実に判断するのは難しいです。

前回投入した数と測定した値から追加する量を決めましょう。

1個投入して0.1mg/ℓしか濃度が上がらないのであれば、それだけ分解されて塩素濃度が減っていることになります。極端に濃度が低い状態で泳ぐと大腸菌などの感染症を引き起こす可能性があり危険です。

うちの450サイズプールの場合、濃度が低い場合は1〜2個を投入し溶け切るまではなるべくプールの中動き回って早めに解けるようにしてもらっています。ただ、遊泳直前の投入はすぐに溶け切らないため局所的に塩素濃度が濃くなるため自己責任で実施をお願いします。

注意ポイント

  • 濃度が低すぎると感染症の危険あり
  • 遊泳直前の投入は高濃度塩素の危険あり
  • 遊泳直前の塩素投入は出来なくはないが自己責任で行うこと

 

プールで遊ぶ

正しく塩素管理が出来たら、思う存分プールで遊びましょう!( ´ ▽ ` )

 

塩素濃度測定&塩素投入&フィルターポンプを回す

プールで遊んだら塩素濃度を測定するまでもなく塩素濃度は確実に下がっています。また翌日まで一晩放置する事になりその期間も塩素は抜け続けます。

プールの塩素投入量目安

使用していない時間であっても塩素濃度が下がると菌が繁殖してしまいます。使用しない時間も最低限の塩素が維持されるように再度測定を行い必要な塩素を投入しましょう。これで翌日まで塩素濃度がキープされるので菌の繁殖を防止することができます。

また、髪の毛や油分が混じっていますのでフィルターポンプを1〜2時間回しておけば翌日綺麗な水で遊ぶことができます。

ポイント

遊んだあとは必ず塩素が抜けてい流ので補給しておこう

 

プールに入らない日

天気が悪いなど、プールを使用しない日もあると思います。その場合も必ず塩素管理を実施します。

プールの塩素投入量目安

使用していなくても塩素は抜けていき菌の繁殖や藻が発生してしまうためです。基本的に水を張ったら水を抜くまで毎日塩素管理が必要です。

プールに入らない日の塩素管理も基本的にプールに入る日と同じで構いません。

 

ポイント

天候が悪いなどプールに入らなくても塩素管理だけは毎日行おう

 

塩素管理で水を長持ちさせよう

専用の錠剤や機械、数字が出てきて難しく感じられるかもしれません。しかし、実際やってみるとそう難しいものではありません。

基本は

『目安の塩素濃度 0.7mg/ℓ〜1.0mg/ℓをキープする』

ただそれだけです。これが出来れば水の交換は最低限で構いません。

 

水の交換はいつする?

塩素管理とフィルターポンプによるゴミ除去がしっかり出来ていれば特に交換時期の決まりはありません。

毎日塩素管理で水質を維持しフィルターポンプでしっかりゴミを除去し続ければ、少なくとも2〜3週間は水換えは不要です。

我が家では7月初〜8月末でプールを設置しているのですが、その期間を3等分して3週間程度で交換しています。ただ、交換の際には特に水が汚れた様子もなくまだまだ使えそうな雰囲気です。1ヶ月に1回程度でも大丈夫かな?と言う気もしています。

 

 

追記
1ヶ月に一度で試してみました。特に問題なしでした!
ちなみに1ヶ月後も特に水の汚れは無く交換しなくても良さそうでした。
1シーズン水換えなしも不可能では無さそうな気がします。

 

まとめ

大型プールの塩素管理まとめ

 

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