バイクは高圧洗浄機で洗えるって知っていましたか!?もちろん洗うためには気をつけることがいくつかあります。それさえ守れば複雑で洗いにくいバイクを高圧洗浄機を使って一瞬で洗うことが出来ますよ!
安全で効率的な高圧洗浄機を使った洗い方
Step.1 マスキング処理
水が侵入しやすい構造の部品をマスキングして覆ってしまいます。少し面倒ですがバイクを高圧洗浄機で洗うためには必須の作業です。
マスキングする箇所は基本的に3箇所です。
マスキングする場所
- マフラーの穴
- キャブレター(インジェクター)
- 電装系
マフラーの穴
ビニールを適当な大きさにカットし、マスキングテープで穴の上から止めればOKです。
キャブレター(インジェクター)
エアクリーナー全体、またら露出しているならキャブ全体を含めてビニールで覆います。こちらもマスキングテープで止めましょう。
電装系
どのバイクにもついているキーシリンダーは忘れがちなポイント。鍵穴をビニールとマスキングテープで蓋しておきましょう。
剥き出しのDIY配線など防水加工ができていないものはビニールをかぶせておきましょう。
Step.2 高圧洗浄機を準備する
使用する道具
- ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット
- HK-1890
- フォームランスプラス(以下、フォームランス)
- バリアブルアンダーボディースプレーランス(以下、バリアブルランス)
- カーシャンプー(シュアラスター1000)
ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット
高圧洗浄機はいろいろなメーカーがあって悩みますよね。基本的に高圧洗浄機は家や車を洗うために作られているので余計なオプションがついて高くなってしまったりしています。
そこで洗車部!でいろいろな高圧洗浄機を比較!
バイクにピッタリの高圧洗浄機セットを選びました!
おすすめはヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット です。
今回使用する道具はカーシャンプーを除いてすべてこのセットに含まれており、かつ無駄なオプションが無いため、費用も最低限に抑えられています!
バイクの洗車を圧倒的に楽にしてくれるので持っておいて損はないですよ!
Step.3 扇状噴射で全体を洗う
使用する道具と設定
- HK-1890
- フォームランスプラス(扇状噴射+洗剤OFF)
まずは付着した汚れを落とすのが重要
一番初めはバイク全体に高圧水を吹き掛けて付着している軽い汚れを落としましょう。
フォームランスを使って水噴射を行う
フォームランスプラスは洗剤散布用のオプションですが、洗剤の濃度調整機能が付いているので、洗剤濃度をゼロに設定すると、洗剤なしの高圧水ノズルとしても使用できます。
フォームランスの設定
フォームランスプラスの先端をひねることで吹き出し形状が変更できるようになっています。
バイク洗車の際には威力を抑えて広範囲に飛ぶ設定が望ましいので、『扇状噴射』に設定します。
扇状噴射はフォームランスの先端の青い部分を横に回せばOKです。
更に、洗剤の濃度調整板を手前に倒すことで水だけを噴射することができます。
設定するとこの位置になります
フォームランスの設定が完成すると写真の状態になります。
水噴射は下から行う
準備ができたら高圧水を吹き付けて軽い汚れを吹き飛ばしましょう。高圧水はタイヤなど地面に近い場所から当てていくのが鉄則です。バイクは地面に近いほど汚れが多く、後から下の部分を洗うと汚れが上まで飛んでしまい二度手間になることがあります。
マスキングがあれば安心
しっかりマスキングを行っていればそう簡単に壊れることはないはずですが、念の為水に弱い箇所に長時間当たらないように気をつけましょう。
基本は上側から水を掛ける
Step.4 全体に洗剤を噴射で散布
使用する道具と設定
- HK-1890
- フォームランスプラス(扇状噴射+洗剤ON)
全体に水が行き渡り軽い汚れが落ちたら、洗剤散布に移ります。
フォームランスプラスの洗剤濃度調整版を徐々に上げていきます。ベストな濃度は洗剤によって変わります。洗剤は少し薄いかな?と感じる程度で十分です。あまり濃くすると落とすのが大変になります。シュアラスター1000の場合、調整位置は写真の通り真ん中より少し手前でした。慣れないうちは地面に向けて濃度を調整してから吹き付けても構いません。
全体にまんべんなくかける
重要部分にマスキングを行っていれば心配せずバイク全体に洗剤を噴射することが出来ます。バイクは面積が狭いので特定の場所だけ避けて洗剤を吹きかけるのは不可能です。マスキングをしっかりやった上で、全体にかけるつもりで行うのがベストです。
スポンジでは届かない場所も楽々かけられる
フォームランスの素晴らしいところは、手が触れられない部分にも洗剤を行き届かせることが出来る点です。例えば、エンジンはフィンが非常に細かく付けられており、奥までスポンジで洗剤を行き渡らせるのは至難の業です。
しかし、フォームランスは勢いよく洗剤を噴射することが出来るので、フィンの奥まで一瞬で洗剤を行き渡らせることが出来ます。
汚れが強いタイヤやホイールも一瞬
タイヤやホイールにはロードで拾った油汚れやブレーキダストが大量に付着しています。スポンジをタイヤやホイールに付けると一瞬で汚れてしまい、車体用と分けたり洗浄したりといった手間が生まれます。しかし、フォームランスはタイヤやホイールに触れる必要がないので、汚れる心配がありません。
手を触れたくないマフラーも一瞬
マフラーは非常に傷つきやすいパーツです。出来る限り接触せずに洗浄するのがベストです。スポンジだとどれだけソフトに扱っても接触は避けられず傷になる可能性があります。フォームランスであればマフラーに一切手を触れること無く洗剤を塗布することが出来ます。
Step.5 こすり洗いを行う
特に汚れが気になる箇所があればこの時点でこすり洗いを行いましょう。ただし、こすり洗いは傷が付きやすいので、一度この後の高圧水処理を行ってから落ちていない場合はその部分だけこすり洗いを行うのが望ましいでしょう。なお、コーティングを行っていれば高圧水と洗剤散布だけでも汚簡単に汚れが落ちるようにする事ができます。
Step.6 扇状噴射で浮き上がった汚れと洗剤を落とす
使用する道具と設定
- HK-1890
- バリアブルランス
5分待って汚れを浮かす
洗剤散布から5分程度待つことで汚れを浮き上がらせることができます。汚れが浮いてきたところで高圧水で一気に汚れを吹き飛ばしてしまいましょう!
シート下はバッテリーに要注意
大抵のバイクはシート下がバッテリーの収納に充てられています。広さが確保できること、重たいバッテリーの重心を考えると車体の真ん中に置くことが望ましいことからシート下がバッテリー収納のベストポジションなのです。バイクは雨が上から降ることしか想定されていないので、下から突き上げるように高圧水をかけてしまうと、防水が出来ていない隙間から水が入りショートする可能性があります。この部分下から高圧水が直接飛ばないように注意しましょう。
バリアブルランスを使用します
バリアブルランスは車の裏や屋根の上などを洗う為に開発された長い柄を持ったノズルです。この長いノズルの先に角度がつけられた角度付きノズルが付いています。この角度付きノズルが狭いバイクの車体にジャストフィットするのです。標準のノズルだと角度的にどうしても高圧水が当たらない場所でも、バリアブルランスの角度付きノズルならうまく当てられるのです。
バリアブルランスも扇状噴射で使用します
バリアブルランスも先端部分を回すことで直線噴射と扇状噴射を切り替えることが出来ます。バイクへのダメージを避けるため、必ず威力抑えめな扇状噴射を使用しましょう。
洗剤と汚れ落としも下から行う
洗剤と汚れを落とす時はまずタイヤとホイールから行います。この部分が一番汚れているので、最初に洗うことで他の部分に飛び散っても順番に洗っていくことで最終的には汚れがきちんと落ちるようになります。
泥除けの間やマフラーの内側も洗えます
上の写真の位置からノズルを少し回転させると、泥除けの内側に高圧水を送り込むことができます。真っ直ぐなノズルだと角度が邪魔して奥まで洗えませんが、バリアブルランスだと絶妙な角度で奥まで洗うことが出来ます。
小さな隙間もお手の物
真っ直ぐなノズルだと、小さな隙間の奥に残った洗剤を落とすために、ノズルを振り回して水が届く角度を探さなければなりません。バリアブルランスなら先端を差し込んで先端をくるっと回すだけで簡単に奥まで高圧水で洗うことが出来ます。
バイク特有の上からの噴射もやりやすい!
最後にバイク全体の洗剤や汚れを落とすことになりますが、この時は上からの噴射を行うと効果的です。バリアブルランスなら先端に角度が付けられているのでノズルを高く持ち上げること無く横持ちの状態でも上からの角度で放水することが出来ます。
Step.7 走行して水気を払う
洗車が完了したらしっかり水分を払っておきましょう。『普段から雨にも濡れるんだから、きれいな水道水なら払わなくてもいいんじゃない?』と考えている方がいたら、それは大間違いです。
水道水には、雨には含まれないカルシウムなどの成分が溶け込んでいます。実は水道水は乾燥すると、このカルシウムなどの成分が残って白い汚れになって残ってしまうのです。この汚れは通称『水垢』と呼ばれ、落とすのが非常に困難です。なので、雨よりしっかり落としておく必要があるのです。
バイクは入り組んだ構造で手作業での拭き取りははっきりいって無理です。このため、ベストな方法は『走行すること』です。
できれば60km以上で10分以上、適度に車体をバンクさせつつ走行することがおすすめです。楽しくなってそのまま長時間走りに出ても全く問題ありません(私はいつもこのパターンです!)
ただし、洗剤を使用して洗車した場合、チェーンのオイルなどが落ちている場合がります。動きが鈍かったりしたら早めに切り上げてアフターグリスを行いましょう。
Step.8 アフターグリスを行う
『アフターケアに行うグリスアップ』を縮めて『アフターグリス』(洗車部!の造語)です。
バイクはどう頑張って洗車してももチェーンなど駆動部分に洗剤がかかります。こればかりはどうしようもありません。洗剤がチェーンにかかると潤滑油が落ちてしまい動きが鈍くなります。
この為、洗剤を使用した洗車のあとにはチェーンにアフターグリスを行いましょう。
出来上がり!
高圧洗浄機を使って届きにくい場所まで磨いてピカピカのバイクが出来上がりです!
まとめ
バイクを高圧洗浄機で洗車まとめ
- バイクを高圧洗浄機で洗うことは可能
- 高圧水を当ててはいけない場所をしっかり理解して行う
- 予めマスキングしておくと安心
- 扇状噴射をで威力をコントロールする
- 洗剤はフォームランスで噴射する
- 水滴は軽く走行して落とす
- 洗剤を使ったらアフターグリスはしっかり行う
バイク洗車におすすめ高圧洗浄機
『ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット 』はこの記事で紹介したおすすめ高圧洗浄機です。
バイクの洗浄に便利なオプションが厳選されて一式揃っているのでこのセット一つ手に入れるだけでバイクの洗車がとっても楽になります。
まだ持っていない人は是非ゲットしてみてください!