ピカピカレインとヒダカ高圧洗浄機の組合せは当洗車部が推奨する最強の組み合わせだ。しかし、たまにはカーシャンプーを使ってしっかり洗車したい時もある。そんな時に役に立つのがヒダカHK-1890専用フォームランスプラスだ。一瞬で車全体を泡で包んでくれる優秀なパーツが満を持して登場した。その魅惑の性能について紹介しよう。
1.ヒダカ唯一の弱点だったフォームパーツ
ヒダカHK-1890 は洗車部の最もお勧めする高圧洗浄機
ヒダカHK-1890は洗車部がお勧めする最強の高圧洗浄機である。
具体的な理由は以下の通りだ。
ヒダカHK-1890が最強である理由
- 洗車に最も重要な常用水圧が9Mhpaの高出力を誇る
- 手頃な価格
- 静音性が確保されている
- 節水性が高い
ヒダカ以外で有名なケルヒャーの製品と比較しても上記の点はヒダカに軍配があがる。
しかし、そんなヒダカにも唯一弱点があった。
それはカーシャンプーを使用して泡を一瞬で生成する『フォームパーツ』がなかった事だ。
ヒダカが持つ唯一の弱点
ケルヒャーのオプションであるフォームノズルは専用洗剤を使用して高圧洗浄機から大量の泡を生成し一瞬で車をモコモコの泡まみれにしてくれる。
面倒な泡だて作業が省けるだけでなく、きめ細やかな泡があっという間に車を覆っていく様は誰もが一度体験してみたいと思わせるに十分な機能だ。
しかし、ケルヒャーには存在するこのオプションはこれまでヒダカにいは存在していなかったのだ。
そこに彗星の如く登場したのがヒダカの新オプションであるヒダカ フォームランスプラスだ。
ヒダカ用のフォームパーツ登場で唯一の弱点が克服された記念すべき瞬間だ。
では早速ヒダカフォームランスプラスの素晴らしさを見ていこう。
2 ヒダカとケルヒャーのフォームパーツ比較
ヒダカのフォームランスプラスの素晴らしさを確認するために、まずライバル製品であるケルヒャーとの違いを確認してみよう。
6項目で比較すると以下の様な違いが見て取れる。
ヒダカフォームランス プラス | ケルヒャーフォームノズル | ケルヒャーウルトラフォーム | |
---|---|---|---|
洗剤 | 市販品使用可能 | 市販品使用可能 | 専用洗剤 |
価格 (単体) | 5,378円 | 1,980円 | 4,780円 |
価格 (セット) | 32,800円 | 14,230円 | セット無し |
噴出形状 | 直線/扇型 | 扇型 | 扇型 |
重量調整 | 出来る | 出来る | 出来ない |
濃度調整機能 | 有り | 無し | 無し |
では、1つずつ具体的に見ていこう。
2.1 洗剤
専用洗剤は高い
ケルヒャーのウルトラフォームセットは専用の洗剤を購入しなければならない。
市販品の洗剤は使用できないので高くついてしまう。
洗車をこまめにする人ほどコスト問題は重要になってくるだろう。
コストを気にして洗車を控えるようでは本末転倒だ。
市販品が使えると費用を抑えられる
一方でヒダカのフォームランスとケルヒャーのフォームノズルは市販の洗剤を使用でき、コスト面で軍配があがる。
高い洗剤を使うとなると使用コストが上がってしまう。
安価な市販品が使用できるのは大きな強みなのだ。
2.2 価格
一見高いが価格の価値は十分にある
価格で比較するとヒダカのフォームランスプラスが最も高い。
- ヒダカフォームランスプラス:5,378円
- ケルヒャーフォームノズル:1,980円
- ケルヒャーウルトラフォーム:4,780円
ただし、ヒダカのフォームランスプラスにはこの後説明する噴射形状調整機能、濃度調整機能がついている。
単純に価格だけを比較するとケルヒャー製品よりヒダカ フォームランスプラスが高く見えてしまうが実はそうではないのだ。
私は実際にすべてのフォームノズルを所有し試してきた実績がある。
その経験からどれか一つ購入するとすれば間違いなくヒダカのフォームランスプラスを選ぶだろう。
実際に使ってみるとケルヒャーには付いていないヒダカ フォームランスプラスの噴射形状調整機能、濃度調整機能が非常に便利であり3,000円程度の価格差は安く感じてしまうほどだ。
洗車に最適化されたセットも見逃せない
それぞれのフォームパーツが含まれるセット価格を比較してみてもヒダカが最も高価だ。
- ヒダカフォームランスプラスを含むセット:32,800円
- ケルヒャーフォームノズルを含むセット:14,230円
- ケルヒャーウルトラフォームを含むセット:セットなし
ただし、ケルヒャーのセットも洗車に特化しているとしつつ、車体の下を洗浄するための『アンダーランス』と呼ばれるパーツが付随していない。
アンダーランスは上のような非常に長い形状の噴出ノズルで、車の下に付着してしまう融雪剤を除去することができるただ1つのパーツだ。
雪道を走行した後の洗車には半ば必須のパーツなので、愛車の錆を防ぐには是非ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット を選択しておきたい所だ。
2.3 噴出形状
洗剤の噴射形状は洗車効率に直結する
生成する泡を効率的に車体に吹き付ける為には噴出ノズルの形状が重要になってくる。
一般的に車体全体を泡まみれにする為には扇型に噴出させるのが基本になる。
扇型なら広範囲に泡が吹き出す為、短時間でたくさん泡を塗ることができる。
扇状噴射が使いづらい場面
しかし、扇型では使いづらいと感じる場面も存在する。
それは、特定のポイントを集中的に洗いたい時だ。
例えば車のサイドに付着した泥はねだけを掃除したい場合、一部だけに泡を吹き付けたくなる。
しかし、扇型だと広い範囲しか塗る事ができない為、関係ない部分まで泡が広がってしまう。
ヒダカなら直線でスポット噴射可能
ヒダカのフォームランスのみ、噴射形状に直線が用意されている。
直線にする事で洗いたい部分だけに泡を塗る事が出来る。
これなら簡単に一部分だけ洗う事が出来るのだ。
ヒダカの噴射形状変更方法を紹介
ここで、ヒダカのフォームランスプラスで噴射形状を変更する所をご覧頂きたい。
ノズルの先端を回すだけの超簡単切替だ。
これなら汚れた場所に合わせて柔軟に噴射方法を変えることができて捗ること間違いなしだ。
2.4 重量調整
洗剤の量が多いと洗車が筋トレになってしまう
車体の上から泡をかけたりするには、高圧洗浄機のトリガーを高く持ち上げてやる必要がある。
フォームパーツの常として手持ちのトリガー付近に洗剤のタンクが取り付けられる。
この為、トリガーを持ち上げるには洗剤タンクも同時に持ち上げなければならない。
洗剤タンクに沢山洗剤が入っているともちろんその分重たくなってしまう。
取り回しを考えると必要最低限の洗剤量にとどめておきたい。
重量調整が可能なフォームパーツと出来ないフォームパーツ
ヒダカのフォームランスとケルヒャーのフォームノズルは市販の洗剤を自分でタンクに充填する形状の為、入れる量を自分で調整する事ができる。
しかし、ケルヒャーのウルトラフォームセットだけはあらかじめタンクに用意された専用洗剤をそのままトリガーにセットする必要がある。
なんと満タンで1Lもある。
つまりトリガーの先に1Kgの重りをつける事になるのだ。
これは少々使いづらい。
特に車の屋根に泡を吹きつけようとトリガーを持ち上げる時に辛い思いをしなければならない。
軽い筋トレ状態だ。
一応、裏ワザとしてウルトラフォームセットでも重量調整をする方法は存在する。
2つウルトラフォームセットの洗剤を購入して一つが空になるまで使用する。
その後、新品のウルトラフォームセットから1回で使用する分量だけを残して後は空のタンクに移してしまえば良い。
ただ、重量調整が出来るのは2本目に入ってからになるので一本目だけは我慢しなければならない。
一方、ヒダカのフォームランスとケルヒャーのフォームノズルは初めから好きな重量を調整できる。
つまり、必要最低限の軽い状態で使用可能だ。
洗剤の量が調整できるかどうかで使い勝手に大きな違いが出てくるのだ。
2.5 濃度調整機能
ケルヒャー製品は常に同じ濃度になる
ケルヒャーのフォームノズル、ウルトラフォームセットは装填された洗剤を決まった希釈濃度で噴射するしかない。
ケルヒャーのフォームノズルは4%の希釈濃度に固定されてしまっている。
しかし、汚れ具合やカーシャンプーの種類によっては4%より濃くしたり薄くしたりしたくなる事がある。
例えば、汚れの量が少ない場合、洗剤を通常の半分の2%にして洗剤を節約する事が出来る。
また、カーシャンプーの種類によって泡立ちは大きく異なる。
自由な洗剤が使用できる反面、選んだ洗剤次第では4%の固定設定では好みの泡にならない可能性があるのだ。
ケルヒャー製品は常に同じ濃度でしか散布が出来ないため、こういった場面には融通を利かせることが出来ない。
ヒダカのフォームランスプラスなら濃度調整が可能
ヒダカのフォームランスには唯一、洗剤を好きな濃度にする事が出来る濃度調節機能が付いている。
ヒダカなら濃度調整機能が付いているので、こんな時には自由に濃度を調節してお好みの濃度の泡で洗車を楽しむ事が出来るのだ。
濃度調整のやり方
ヒダカのフォームランスプラスで濃度調整をする方法を紹介しよう。
ご覧の通り、レバーを1つ調整するだけの簡単設計だ。
これなら迷う必要なく希望の濃度を作ることが出来る。
3 ヒダカ フォームランスの使い方
では、実際にヒダカ フォームランスを使った洗車風景をご覧頂こう。
3.1 洗剤を入れる
ヒダカ フォームランスは好きなカーシャンプーが使用できる。
あなたのお好みの物を使用しよう。
ヒダカのフォームランスは後述する調整板により濃度が変えられる。
この機能のお陰で市販されているカーシャンプーなら大抵は問題なく使用できるはずだ。
大きなミニバンでも60mlあれば泡まみれにする事が可能だ。
少し多めに入れて洗車後に余ったらボトルに戻してやっても良いだろう。
3.2 トリガーに装着する
ヒダカ高圧洗浄機のトリガーに接続する。
接続方法は他のオプションと同じで押しながらひねる方式だ。
なお、取り付け位置に関わらずフォームランス本体が自由に回転できるのでおかしな角度で止まる事はないので安心頂きたい。
3.3 調整板をOFFに倒す(※)
初めて使用する時、またはカーシャンプー違う銘柄に交換した時に必要になる作業だ。
ヒダカ フォームランスはカーシャンプーによって最適な濃度に変更する事が出来る。
カーシャンプーによって最適な濃度が違う為、新たなカーシャンプーを入れた時には再調整する事ができる様にっている。
まずは濃度を調整する為の調整板をOFFの位置(手前側)に倒す。これで水のみが射出される様になる。
3.4 水を出しながら調整板を徐々に起こす(※)
続いてトリガーを握ると先端から水がゆっくり射出される。
この状態ではまだ洗剤は使用されない。
水を出しながら調整板をゆっくり起こしていこう。
すると、ある一点を境に洗剤が泡となって勢いよく飛び始める。
この切り替わるポイントが、あなたの使用したカーシャンプーの最適濃度だ。
一度、位置を決めてしまえばカーシャンプーを変えたり調整板の位置を動かさない限りは調整の手順は次回以降省く事が出来る。
先程紹介した濃度調整のやり方で泡になるポイントに調整版を合わせよう。
泡に切り替わった所で止めるだけで難しさはカケラもない。
3.5 車に泡を吹き付ける
一度、濃度さえ定まれば後は車に向かってクリーミーな泡を吹き付けるだけだ。
実際にヒダカ フォームランスで吹き付けを行うと以下の様な感じになる。
少し薄いように感じるかも知れないが、実は洗車用の泡はこれぐらいが最適なのだ。あまりケルヒャーなどのフォームは泡がモコモコでいかにも汚れが落ちそうな感じがするが、実は泡が濃すぎて洗剤がなかなか落ちなくなってしまう。すすいでもすすいでも泡が落ちなくなるので大変なのだ。きめ細かく泡立てられており、かつ濃くなりすぎない絶妙な濃さを調整できるのがヒダカのフォームランスプラスの大きな特徴と言えるだろう。
ミニバンの片側だけに吹き付けているが、ものの数秒で吹き付けが完了してしまっている。
勢い良く吹き付けられる為、ミニバンの様な大きな車体でも1、2分以内で泡に包んでしまう事が可能だ。
3.6 ウォッシュブラシで洗いながら流す
続いて洗いの工程に移る。
ピカピカレインが施行されていれば、汚れを落とす為に強くこする必要が無い。
ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット 付属のウォッシュブラシで効率良く洗いながら洗剤を流してしまおう。
ウォッシュブラシは高圧洗浄機のトリガーに取り付けて使用する。
ブラシ部分は洗浄に使え、更にブラシの中から水が吹き出る設計になっている。
この為、洗い終わったらそのまま洗剤を洗い流す事が出来てしまう。
実際に使用した動画が以下だ。
長い毛束は細かな隙間の洗浄も容易く行うことが出来る。
更に洗ったその場で持ち替え無しで洗剤を洗い流す事が出来るので洗剤が乾いてしまう恐れもなくなる。
3.7 標準ノズルで仕上げ洗い
汚れが取れたら洗剤と汚れをきっちり落としておこう。
洗剤が残ってしまうと、洗剤自体が汚れとなってしまうので要注意だ。
ウォッシュブラシを使用していれば殆どの洗剤は落とせているが、念のため仕上げの水洗いは行っておきたい。
洗剤と汚れを綺麗に落とすにはヒダカHK-1890のノズルを標準ノズル(扇状噴射)に取り替えて水を吹き付けるだけだ。
もちろん、フォームランスプラスの濃度調整板をOFF位置にすることでも純粋な水だけの高圧水が出るのでそちらで代用しても構わない。
ただし、標準ノズルの方が若干ではあるが威力が高いようなので私は必ず仕上げには標準ノズルを使用することにしている。
3.8 拭き取り
無事に汚れが落とせたらしっかり水滴を除去しよう。
水滴を放置すると、水滴がレンズの代わりになり太陽光で塗装を焦がして痛めるイオンデポジットが発生してしまう。
イオンデポジットは発生すると再塗装しか方法がなくなるのでしっかり除去しておきたい。
拭き取りには水滴を吸収しやすく除去しやすいセームが便利だ。
洗車部おすすめのアルティメットピカピカレイン でコーティングしているなら、付属の大きなマイクロファイバーセームがあるはずなのでそれを使用しよう。
もちろんマイクロファイバーセームがなければ市販のセームでも構わない。
マイクロファイバーセームを車体に貼り付け、さっと手前に引くだけで殆どの水分が拭き取れてしまうはずだ。
マイクロファイバーセームに水分がたまったら手で絞るだけで簡単にセームから水分は抜けていく。
非常に大きなマイクロファイバーセームなら車体の水分を除去するのもあっという間だ。
3.9 完成!
無事に水分が除去できたら洗車完了だ!
フォームランスプラスによりきめ細やかな泡を作ることが出来るので、バケツとホースで泡立てていた時よりも仕上りがワンランク上がっているはずだ。
美しく仕上がった愛車を堪能頂きたい。
まとめ
3つのフォームパーツを比べた総評はヒダカのフォームランスが圧勝とという結果となった。
直線/扇型の噴出形状の切替機能、流量調整機能など唯一の機能を持っておりヒダカのフォームランスを選ぶ事で洗車をより簡単に楽しく行うことができるのだ。
まだヒダカの高圧洗浄機を持っていないならお得なセットでの購入がお勧めだ。
あなたもヒダカのフォームランスを手に入れて快適な洗車ライフを手に入れよう。