コーティングの仕上がりを決めるのは下地作りの出来次第と言っても過言ではない。アルティメットピカピカレインには下地作りに必要なケミカルがバッチリ揃っている。これらのケミカルを使った上手な下地作りの方法をお教えしよう。
作業行程
アルティメットピカピカレインを綺麗に施工するために必要な工程は以下の通りだ。
下地づくりの工程
- 可能な限りきれいに洗車
- 鉄粉除去
- コンパウンドがけ
- イオンデポジット除去
- 再度洗車
- 拭き上げ
- 完全乾燥
- 完成!
可能な限り綺麗に洗車
何はともあれまずは洗車が基本中の基本だ。アルティメットピカピカレインのガラス被膜は非常に美しいが、その下の車体が汚れていてはどうにもならない。まずは洗車で可能な限り汚れを落としていこう。
高圧水で汚れを拭き取飛ばす
洗車で確実に汚れを除去する為に高圧洗浄機の使用を強くおすすめする。手洗いではどれだけ頑張って磨いても取れない汚れを数秒で落とすことが可能だ。もちろん、高圧洗浄機無しでもアルティメットピカピカレインの施工は可能だが、時間をかけて十分綺麗な洗車を行う必要がある。
アルティメットピカピカレインの美しい仕上がりを追求したいのであれば洗車にもこだわっておこう。
高圧洗浄機は最高出力9hpaという高圧をひねり出せるヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット がおすすめだ。アルティメットピカピカレイン完成後の洗車でも何かと役に立つのでぜひ手に入れてこう。
ピカピカレイン専用カーシャンプーで洗う
高圧洗浄機で大きな汚れが落とせたら、次はカーシャンプーによる洗車に移ろう。
使用するのはアルティメットピカピカレインに付属するピカピカレイン専用カーシャンプーとナノピカクロスの二つだ。初めに少量の水をバケツに張り、そこへカーシャンプーを投入する。
ピカピカレイン専用カーシャンプーはキャップ1杯で1L分だ。カーシャンプーをバケツに入れたらそのまま、静かに3cm程の水を貯める。その後、ホースをシャワーに切り替えて高い位置から勢いよくバケツに水を落とそう。この衝撃で洗剤に空気が叩き込まれ、細かな泡が沢山出来るのだ。
この洗剤をナノピカクロスに含ませて洗っていく。既に高圧洗浄機により大きなゴミは吹き飛ばされているが、一部のしつこい油汚れなどが残っている可能性がある。洗剤の油分解能力を頼りにで車全体を丁寧に洗ってあげよう。
高圧水でカーシャンプーを流す
再び高圧洗浄機で戻して泡を洗い流していこう。洗剤が残ったまま乾くと洗剤が汚れに逆戻りしてしまう。上から下に向かって丁寧に泡を落としていこう。
2.4 マイクロファイバーセームで水気を切る
泡が十分落とせたら、次は水分の除去に入る。アルティメットピカピカレインに付随しているマイクロファイバーセームはとても大きく吸収力も高いので水分をあっという間に吸収してくれる。
広げた状態でボディにぺたっと貼り付ける。
端を持ってさっと引っ張るだけだ。たったこれだけで水分の大部分を取り去ることが出来る。
ある程度吸い取ったらマイクロファイバーセームを絞って水分を抜き取ってやることで常に高い吸収力を保つことができる。この性質のおかげであっという間に水分を車体から引き剥がすことができるのだ。
ナノピカクロスで拭き上げる
洗車の仕上げはナノピカクロスで微細に残る水分を丁寧に拭き上げてあげよう。アルティメットピカピカレインのガラス被膜形成に水分は大敵だ。また、水分の拭き残しはイオンデポジットの発生に直結する。綺麗に拭き上げてあげよう。
鉄粉除去(必須ではない)
この行程は走行距離が長い車両のみ実施して欲しい行程だ。走行距離が短かい新車などでは大して鉄粉が付着していない場合が多いので必ずしも実施しなくても良いだろう。
車に突き刺さる鉄粉
道路には様々な汚れが落ちている。その中でも厄介なのが『鉄粉』だ。
ほこりの様に非常に細かな鉄粉は高速走行する車両に勢いよく衝突するとコーティングされていない車両では柔らかな塗装に突き刺さってしまう。
塗装に突き刺さった鉄粉はカーシャンプーでは除去できず洗車をしてもくすんだ感じで美しく見えない原因になる。
除去にはトラップ粘土が便利
鉄粉を除去する為には『トラップ粘土』を使う。
水と共にボディ表面を撫でるだけ
使い方は簡単。トラップ粘土を適度に揉んで柔らかくし、水をかけ流しながら水と一緒にボディ表面を滑らせるだけだ。
強い力はかけず滑らせるだけでボディ表面に刺さった鉄粉を取り込んでくれる。
汚れは内側に練り込む
たまにトラップ粘土の触れ合う面を確認して汚れてきたら汚れを粘土の内側に練り込んでやれば良い。
コンパウンドでイオンデポジットなどの汚れ除去
車は屋外で使うものだ。外では雨が降る。
雨が降ると車体の上に水玉が残り、流れ落ちずに乾燥すると、水分に含まれていたカルシウムなどが析出し汚れとなって残ってしまう。
この汚れはイオンデポジットと呼ばれ、カーシャンプーでは落ちにくい類の汚れなのだ。
つまり、どれだけ丁寧に洗車してもイオンデポジットは除去されていない可能性が高い。
このままコーティングしてしまうと、コーティングのガラス皮膜の下にイオンデポジットを閉じ込めてしまい美しく仕上がらない。
除去するには、アルティメットピカピカレインセットに含まれる『コンパウンド極細、超極細』を使用する。
コンパウンドの使い方は『付属スポンジ』と『ポリッシャー』の2種類が存続する。
一部分だけなら『付属スポンジ』、屋根やボンネット、ドア一帯など広範囲を施工する場合は『ポリッシャー』を使用しよう。
付属スポンジで磨く場合
アルティメットピカピカレインにはピカピカレインプレミアムでは3つしか付随しないスポンジが10個も付随する。
このスポンジはコンパウンドで車体を磨く時に役立ってくれる。
付属スポンジの魅力は何と言っても追加費用が要らない事だ。
アルティメットピカピカレインセットさえ手元にあれば車体を磨くのに十分なスポンジが手元にありすぐに取りかかることが出来る。
付属スポンジで磨く場合、極細用と超極細用を分けて2つのスポンジを用意する。
まずは極細用を3滴ほどスポンジに付け気になる箇所を磨く。
イオンデポジットが薄くなってきたら今度は超極細用に切り替え同様に磨いていく。
超極細で汚れが落ちたと感じたら水で洗い流してみるか綺麗なウェス(柔らかいタオルなどでも可)で拭き取ってみよう。
イオンデポジットが除去できていなければ更に繰り返し極細から磨き直す。
どうしても除去出来なければ後で説明している『イオンデポジット除去剤』を使用しよう。
車体にイオンデポジットが大量に出来ていて手動では限界を感じる場合は次のポリッシャーを使用したい。
ポリッシャーで磨く場合
付属スポンジは追加費用はかから無いが広範囲を施工するにはかなりの重労働となる。
そこで登場するのが『ポリッシャー』だ。
ポリッシャーは『磨き』を行う上で必須の工具だ。
電動で回転する円盤に様々なアタッチメントを取り付け電動で簡単に『磨き』が出来てしまう。
私のオススメは『
威力が抑えめだが、そのおかげで車体を痛める可能性も低く、初心者からベテランまで車体磨きには重宝される名機種だ。
磨き工程
- 先頭のダイヤルで回転速度を調整する
- スポンジに数滴コンパウンドを付ける
- 車体にポリッシャーを軽く押し当てる
- スイッチをONにして磨く
作業はとてもシンプルで、たったこれだけだ。
先頭のダイヤルで回転速度を調整する
はじめは低速から開始し、慣れてきたら回転数を上げていこう。
スポンジに数滴コンパウンドを付ける
スポンジがアルティメットピカピカレイン に付随するものより遥かに大きいため、倍の6滴程付着させよう。
一箇所につけるのではなく、スポンジに均等に行き渡るように分けて付着させてあげよう。
車体にポリッシャーを軽く押し当てる
ポリッシャーのスイッチを入れる際には必ずスポンジを軽く押し当てた状態でスタートしよう。
これは、空中でスタートしてしまうとコンパウンドが飛び散ってしまうのを防ぐためだ。
スイッチをONにして磨く
ポリッシャーのスイッチを入れるとオレンジ色のスポンジが回転し始める。
上の写真では撮影の為、片手になってしまっているが、実際は左手を
上手に磨く為の注意点は以下の通りだ。
磨き工程の注意点
- 狭い範囲に分割して少しずつ磨いていく
- 研磨剤は一度にスポンジに対して大さじ1杯程度でOK
- 磨く面に対して垂直に押し当てる
- 狭いところは無理をしてポリッシャーで磨かず付属スポンジで磨く
- 段差部分は焼き付く恐れがあるのでポリッシャーではなく付属スポンジで磨く
いずれも難しい内容ではなく、慎重に少しずつ行えば簡単にクリアできるだろう。
5. イオンデポジット除去
基本的に水滴が乾燥して生じる汚れであるイオンデポジットはコンパウンドによる磨きですべて除去できるはずだ。
しかし、コンパウンドをかける程でもない場合や、コンパウンドをかけてもどうしても取れなかったイオンデポジットについてはアルティメットピカピカレインに付随するイオンデポジット除去剤が便利だ。
イオンデポジット除去剤は非常に強力なのでイオンデポジットが簡単に除去できる。
ただし、車体に付着したままだと塗装やゴム質を痛める恐れがあるので使用後は必ず洗車しなければなら無いので、時間のある時に行おう。
アルティメットピカピカレインのセットに含まれる以下のアイテムを用意しよう。
用意するアイテム
- イオンデポジット除去剤
- コットン(袋入り)
どちらもアルティメットピカピカレインのセットに含まれているので用意は問題ないだろう。
コットンにイオンデポジット除去剤を少量含ませる
付着させるのはほんの数滴で良い。
具体的にはイオンデポジットの大きさより少しだけ大きくなる程度湿っていればOKだ。
イオンデポジット上に30秒置く
除去剤の力はとても強力だ。接触させるのはたった30秒で良い。
30秒経ってまだ取れてい無いようなら追加で30秒接触させよう。
無事にイオンデポジットが除去出来たら、接触させた所を中心にしっかり洗車してあげよう。
イオンデポジット除去剤は強力なので付着させたままだと塗装を痛める恐れがある。
必ず使用後は車全体をしっかり洗車する必要があるのだ。
再度洗車
コンパウンドがけやイオンデポジット除去剤によりアルティメットピカピカレインによる最高の仕上りはあなたの手に着実に近づいている。
面倒かもしれないが、もう一度洗車を行い、コンパウンドやイオンデポジット除去剤を完全に車体から除去してしまおう。
コンパウンドやイオンデポジット除去剤を使用した場所は、ケミカルが残っている可能性がある。
他の場所より念入りに洗浄してあげる必要がある。
コンパウンドやイオンデポジット除去剤は強固な汚れではない。
ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット を駆使すれば除去はとても簡単だ。
まず、ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット で車体全体からコンパウンドやイオンデポジット除去剤を吹き飛ばした後、ピカピカレイン専用カーシャンプーで一通り洗ってやる。
単純なホースだとコンパウンドやイオンデポジット除去剤が残ってしまいがちだが、ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット の高圧水なら短時間で確実に吹き飛ばすことが出来る。
そして最後に再度、ヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット で車全体を上から下に向かって洗い流してやれば完璧だ。
ここでも原則は上から下に向かって作業することだ。
つまり屋根、ボディ側面、下周りの順だ。
注意点として、隙間などに残らないよう丁寧にヒダカ 高圧洗浄機 HK-1890 本格洗車セット の高圧水をあててやると良いだろう。
拭き上げ
一通りの汚れの除去が終わったら綺麗に車体を拭き上げよう。
ピカピカレインは水分があると正しくガラス皮膜を形成する事が出来ない。
この為、水分が残っていると施工出来ないのだ。
拭き上げの手順は始めの洗車の時と全く同じだ。
拭き上げ手順
- マイクロファイバーセームで大まかに水分を拭き取る
- ナノピカクロスでしっかり水分を拭き取る
マイクロファイバーセームで大まかに水分を拭き取
マイクロファイバーセームを車体にピタッと貼り付け、スライドさせるとあっという間に水分が取れる。
2回目の洗車になるので、汚れを拾う心配も少ないので思い切ってどんどん水分を取り除いて行こう。
大きなマイクロファイバーセームは事前にカットして置いても良いし、大きさを生かして面を変えながら沢山吸水して一気にしぼっても構わない。
なお、私は大きい状態のまま使用している。
ミニバンなどは表面積も大きいのでセームが大きいと作業効率が非常に良いためだ。
ある程度目に見える水分が無くなったらナノピカクロスによる拭き上げに移ろう。
ナノピカクロスでしっかり水分を拭き取る
車体全体の水分除去と汚れが無いことの確認
作業自体はとても簡単で、アルティメットピカピカレインに付属するナノピカクロスで車体全体を拭き上げるだけだ。
この際の注意点は以下の二つだ
拭き上げの注意点
- 水分を一切残さないこと
- 施工箇所に汚れを残さないこと
水分を一切残さないこと
アルティメットピカピカレインのガラス被膜形成に水分は厳禁だ。
この工程は施工前の最後の水分除去作業に当たる。
美しい仕上がりを手にする為、この工程は十分気をつけて丁寧に行おう。
特にパーツの隙間などに水分が残りやすいので要注意だ。
施工箇所に汚れを残さないこと
アルティメットピカピカレインを施工箇所にするとガラス被膜を形成する。
このガラス被膜は非常に強固で塗装面を汚れから守ってくれる。
しかし、言い換えるとガラス被膜の下には手出しできなくなる事でもある。
汚れを残したまま施工すると取れない汚れになってしまう。
美しく仕上げるにはこの工程で施工箇所についた汚れは完璧に取り除いておこう。
大変だが、ここさえ乗り切って仕舞えば後の工程はとても簡単だ。
乾燥
出来ることなら雨風が防げる環境で数時間車体を乾燥させておきたい。
その方が、確実に水分を無くすことが出来るからだ。
ただし、駐車する場所の関係から乾燥時間の間に砂埃等を受ける可能性があるのなら、拭き上げを完璧に行った上ですぐにアルティメットピカピカレインの施工に入ろう。
如何に車体が綺麗な状態でアルティメットピカピカレインを施工出来るかが仕上がりを決めるのだ。