『使用期間1年が目安』は当てになりません
いきなりですが、ほとんどのサイトでワイパーの交換期間を『使用期間1年』と書かれていますが、これは当てになりません!
なぜなら、ワイパーの性能は『保管状況と使用状況』によって非常に大きく変わってしまうからです。
ワイパーの劣化具合が異なる理由
室内保管と屋外保管
ワイパーはゴムで出来ていますので太陽光による劣化が最も寿命を縮めるのです。この為、車の保管場所が屋内と屋外では大きく異なるのです。
週に何回乗るか
ワイパーは稼働させることにより窓と擦れ合い、使えば使うほど劣化します。特に雨が止んできて雨粒がない状態でワイパーを動かすとガラスと強く擦れ合い劣化が早まります。
もちろん、すぐに壊れたりすることはありませんが、細かな負荷の積み重ねがじわじわ寿命を削っていきます。
つまり、車に乗る機会が多いほどワイパーを動かす機会も多くなり、劣化が早まるのです。
屋内保管かつ低使用頻度の場合
洗車部!のモデル車両は屋内保管かつ、週2回程度の使用状況でした。この車両はなんと3年もワイパーを使い続けることが出来ました。もちろん、頻繁に状態確認は行なっていましたが、3年間の間機嫌良く動いてくれました。
屋外保管かつ高使用頻度の場合
営業車など屋外に置かれて毎日乗る様な車両の場合、1年も持たないことが多くなります。タクシーなどは、半年ほどでダメになるというケースもあります。
ワイパーの交換時期はは必ずしも時間ではなく状態で見定める
状況次第では3年も持つことがあれば半年でダメになるワイパーは、時間で交換を見定めるのはおすすめできません。まだ使えるワイパーを交換してしまったり、交換が遅すぎたりする為です。
おすすめの交換確認方法は『交換サイン』を目安にする方法です。
ワイパーの交換サインを目安にしよう!
ワイパーが劣化してくると以下の症状が現れます。
ワイパー交換サイン
- ガラスに『跡』が残る
- ゴムにクセが付いている
- ゴムが破れている
- 水捌けが悪い
ガラスに『跡』が残る
ゴムが劣化すると滑りが悪くなり、ガラスに引っかかる様になります。この結果、ガラス面の上をきれいに掃けなくなり、しましまの汚れ(ワイパー跡)が残る様になります。
ここの汚れは特に晴れた日に太陽光を受けた時によく目立ちます。ガラスを拭いて汚れを落としても、ワイパーを使うと再び跡が残るのでかなり不快な状態になります。
こうなるとワイパーは交換時にきたと判断しても良いでしょう。
ポイント
晴れた日にワイパー跡が残る様になったら要交換
ゴムにクセが付いている
ワイパーは本来取り付け面に対して垂直に作られています。この形式になっているからワイパーはきちんとガラス面に押し当てられます。
しかし、劣化したワイパーは取り付け面から傾いた状態で固まってしまいます。こうなるとワイパーがガラス面に密着する力が弱くなり、拭き取り性能が落ちてしまいます。
ポイント
ワイパーゴムが傾いたままになっていたら要交換
ゴムが破れている
ワイパーは比較的太陽光に強い素材で作られていますが、限界はあります。交換せずに使い続けると根本や拭き取り部分がひび割れてくる事があります。
ひび割れたまま使い続けると、硬いブレード部分がガラスを削ってしまいかねないので早急に交換しましょう。
ポイント
割れている箇所が見つかったら早急に交換しよう
水はけが悪い
市販のワイパーには水捌けを良くする成分が混ぜ込んである製品があります。
フロント用(運転席側)
フロント用(助手席側)
リア用
PIAAの超強力シリコートなどがその代表例ですね。この様な製品はとても便利なのですが、当然使い続けると劣化して効果がなくなります。
水捌けが良くなるワイパーを使っているとガラコなどを使わなくなるので、ワイパーの水捌け成分が無くなると途端に性能が悪くなります。
このサインを交換の目印にしましょう。