トラップ粘土とスプレー式溶解剤を使用する方法があります
車を走行させると必ず地面から舞い上がった汚れが車に降り注ぐ事になる。高速で走行する車には無数の細かな汚れが降り注ぐことになるが、その中でも厄介なのが『鉄粉』だ。
鉄粉は塗装面に刺さると、なかなか勝手には抜けず、そのまま雨などで酸化し、錆を生じさせてしまう。
錆は塗装面を侵食し、やがてボディのフレームまで到達してしまう事すらある。
そうならない為に、鉄粉は早めに除去しなければならない。
二つの選択肢
鉄粉の除去には二つのやり方がある。
鉄粉除去の方法
- トラップ粘土
- スプレー式溶解剤
それぞれ長短があるので詳しく見ていこう。
トラップ粘土
その名の通り粘土の形しており、柔らかく練ってからホースの水と一緒にボディ表面を撫でるだけで鉄粉を除去する事が出来る。
メリット
- 塗装やコーティングに影響が少ない
トラップ粘土はボディ表面を優しく撫でるだけなので塗装や施工済のコーティングを痛めてしまう可能性が少ない。地味な効果だが非常に重要なポイントだ。
デメリット
- スプレー式溶解剤よりは手間がかかる。
ボディ全体の鉄粉除去をするには全体を一通り撫でなければならない。普段から洗車している人であればさほど苦はない内容だが、スプレー式よりは手間がかかる。
スプレー式溶解剤
鉄粉に反応して溶解させてしまう便利なスプレータイプの除去剤だ。車全体にスプレーして数分待つと、鉄粉に反応して鉄粉が赤色に変色して溶かしてしまう事が出来る。
メリット
- 作業が楽
車全体にスプレーして放置するだけで簡単に鉄粉が除去出来、その後は普通に洗車するだけでOKだ。洗車前の一手間が増えるだけなので、とても楽に鉄粉除去が出来る。
- デメリット
塗装の変色、コーティングの劣化の恐れあり
スプレー式溶解剤はその性質上、塗装の変色、コーティングの劣化などを誘発させる可能性がある。どの組み合わせなら大丈夫という保証が無いので常に悪影響を気にしながら使わなければならない。
おすすめはトラップ粘土
どちらも使用した経験から、おすすめは『トラップ粘土』だ。理由はやはりスプレー式溶解剤だと塗装やコーティングへの影響が心配である事に尽きる。多くのスプレー式溶解剤は使用後はしっかり洗車する事が手順に書かれている。つまり、洗車で落とさずに長時間放置すると悪影響がらでる可能性も否定していないという事だ。この為、反応後の洗車はかなりしっかり洗車しないとどこかに残っていそうで不安になるのだ。
トラップ粘土で車全体の鉄粉を除去するのは確かにスプレー式溶解剤より手間はかかるが、さほど大変な作業ではない。なにより塗装の変色やコーティングの劣化を生じさせてしまうとトラップ粘土の作業など比べ物にならないくらい大変な修復作業が発生してしまう。
以上より、洗車部!では安全なトラップ粘土をおすすめする。