ピカピカレインは自分で施工できる反面、失敗が怖いという人も多いだろう。そんなあなたの為に、失敗しやすい3つのポイントと対策をまとめたので参考にして頂きたい。これさえ読めば成功に大きく近づくこと間違いなしだ。
1. 車体がくすんで見えてしまう
原因と対策
原因と対策
- 原因 コーティングの下に汚れが残っている
- 対策 確実に汚れを落とす
ピカピカレインは塗装の上にガラス被膜を形成する。そのため、塗装の上に汚れが残っていると車体がくすんで見えてしまう。
ガラス被膜の形成が完了すると、下敷きになった汚れを除去する方法がなくなってしまう。
この汚れがコーティングをくすんで見える原因になるのだ。
コーティング施工の前にしっかり汚れを落とす為には以下の方法がある。
汚れを確実に落とす方法
汚れを確実に落とす方法
- しっかり洗車
- コンパウンドがけを行う
しっかり洗車
いつも行っている洗車より、一層丁寧に洗車を行おう。汚れを見落とさない為には、一度洗車してから汚れの残りを確認し、必要に応じて再度洗車する、いわゆる『2度洗い』も効果的だ。
コンパウンドがけを行う
洗車だけでは取れない頑固な汚れにはコンパウンドがけが効果的だ。
アルティメットピカピカレインならコンパウンドが2種類付属する。コンパウンドを使用すると洗車で取り除けなかったしつこい汚れをクリアする事が出来るので仕上がりがワンランク上がる。
車体全体にコンパウンドを手作業で行うのは手間が掛かるので、ポリッシャーなどがあると作業時間は大幅に減らす事が出来る。
美しい仕上がりを目指すならコンパウンドがけは必ず行おう。
2. コーティングが白く濁る
原因と対策
原因と対策
- 原因 水分が残っている
- 対策 水分を確実に除去する
慌てて作業すると失敗しやすいのが『水分による硬化不良』だ。
ピカピカレインは施工後2週間程かけてガラス被膜を形成するが、施工直後の12時間だけは水分厳禁なのだ。
ピカピカレインは水分が混じると正しく硬化出来なくなり、白く変質してしまったり固まらなかったりする。
水分を確実に除去する方法
水分を確実に除去する方法
- 乾燥時間を設ける
- 夜露に当たらないようにする
- 天気をよく確認する
- カーポートやガレージが効果的
乾燥時間を設ける
表面上の拭き取りを完璧に行ってもパーツの隙間には水滴が残っている。ピカピカレイン施工後に風などの振動で水滴がこぼれ落ちてきて硬化に失敗する事がある。
洗車後の拭き取りをしてから季節に応じて乾燥時間を設けると良い。夏場なら1時間から2時間、それ以外の季節なら4時間から5時間程度で隙間の水分の蒸発を促す事が出来る。
夜露に当たらないようにする
作業場所と時間によっては夜露が車体に付着する可能性がある。夜露も水分にあたる為、12時間の硬化時間に重なると失敗してしまう事がある。
夜露は深夜から明け方にかけて発生するので、乾燥時間を含めて逆算すると以下の様なタイムスケジュールがおすすめだ。
- 施工前日 12:00から15:00 :洗車
- 施行日 6:00から11:00 :完全乾燥
- 施行日 11:00から12:00 :ピカピカレイン施工
- 施行日 12:00から24:00 :施工後乾燥
2日かかるスケジュールだが確実に水分を避ける事が出来るので参考にして頂きたい。
天気をよく確認する
2日の作業日を決めたら天気予報にも十分注意しよう。ピカピカレインの硬化はにわか雨程度でも簡単に失敗してしまう。降水確率が低い日を狙って作業しよう。
カーポートやガレージが効果的
急な雨や夜露を避けるにはカーポートやガレージが便利だ。車を丸ごと格納できるガレージは元より、屋根だけのカーポートでも効果が高い。乾燥する一晩置けるだけでも安心感が違うので、自宅になくても知り合いに借りるなどの手が使えるなら大いに活躍したいところだ。
カバーは逆効果
カーポートやガレージが無い時に思いつくのが車用のカバーだが、ピカピカレインの硬化には逆効果だ。
カバーをかけると確かに外部からの水滴は防げるのだが、内側にこもった湿気の逃げ場も無くなってしまう。この湿気が気温の変化でカバーの中で結露する可能性があり硬化には逆効果になってしまうのだ。
また、カバーをかけると少なからず硬化前のピカピカレインと接触してしまい、剥げてしまったりムラが出来たりする。
ピカピカレインの硬化時にはカバーは使用しない方が無難だろう。
3. 途中でピカピカレインが足りなくなる
原因と対策
- 原因 厚く塗りすぎている
- 対策 拭き伸ばしで塗る事を心掛ける
コーティング初心者だとピカピカレインをどれくらいの厚さで塗れば良いのか分からず、塗りすぎてしまう事がある。ピカピカレインの小瓶にはミニバン1台、ホイール8本、ルーフボックス1つを施工するだけの容量がある。(洗車部!にて施工した実績より)しかし、厚く塗りすぎてしまうと車1台すら持たなくなる可能性がある。不足に陥らない方法は以下の通りだ。
不足に陥らずに塗る方法
不足に陥らずに塗る方法
- 拭き伸ばしで塗る事を心掛ける
拭き伸ばしで塗る事を心掛ける
ピカピカレインは付属のスポンジで塗るものだと思いがちだが実際は違う。スポンジは『塗装の上に溶剤を移すだけ』の役割だ。塗装の上に塗り広げるのは付属のクロスで行うのが正しい塗り方だ。
スポンジの表面は凸凹が多く、どれだけ丁寧に塗っても溶剤の濃淡が出来て美しく仕上がらない。
きめ細やかなクロスを使用する事で溶剤を薄く一様に塗り付ける事が出来る。
ピカピカレインは濃く塗るより薄く一様に塗り付けるのが最も美しいガラス被膜に仕上がるのだ。
まとめ
ピカピカレインで失敗しやすいポイントと対策 まとめ
- 車体がくすんでしまう
原因 コーティングの下に汚れが残っている
対策 確実に汚れを落とす - コーティングが白く濁る
原因 水分が残っている
対策 水分を確実に除去する - 途中でピカピカレインが足りなくなる
原因 厚く塗りすぎている
対策 拭き伸ばしで塗る事を心掛ける