車のボディを美しく保ってくれるピカピカレインはホイールに施工しても大変効果が高い。特にアルティメットピカピカレインは耐酸性効果もあり融雪剤などによるサビ発生を防止してくれる。そんな効果の高いアルティメットピカピカレインをホイールに施工する手順を説明しよう。
ピカピカレインをホイールに施工する意味
ホイールは車で最も汚れる部品
地面に最も近い場所で仕事をしてくれるホイールは、必ずと言ってもよいほど汚れてしまう。乾いた場所では砂埃が、ぬかるんだ場所では泥がホイールに付着してしまうのだ。
コーティングすることで汚れが取れやすくなる
これらの汚れは洗車することでリセット出来るが、泥が乾燥したものなどは非常に取れにくい。綺麗にするために苦労することになり、洗車時間が長くなる原因となってしまうのだ。しかし、コーティングしたホイールなら汚れが非常に取れやすくなるのだ。しかも、コーティングには汚れが付きにくくする効果まである。汚れが付きにくく取れやすい。この2重の効果で洗車時間を大幅に短くすることが出来るのだ。
一番恐ろしいのは融雪剤によるサビ
実はホイールを襲う最も恐ろしい汚れは砂や泥ではない。実は冬場に散布される『融雪剤』なのだ。この融雪剤は鉄などと反応し酸化を促進させてしまう。この結果、ホイールにサビが発生してしまうのだ。アルミ製ホイールはサビびないと安心している人は残念ながら誤りだ。路上には多数の鉄粉が落ちている。これらの鉄粉は走行するタイヤに巻き上げられホイールに付着する。そして融雪剤と反応しアルミホイールの上にサビを発生させてしまうのだ。アルミホイールの上に出来たサビは長時間放置するとアルミホイールに色移りして取れなくなるなど悪影響を及ぼしてしまう。異常気象の増加とともに都市部でも散布される様になった融雪剤はいつホイールに付着してもおかしくない。ホイールは常にサビの恐怖にさらされているのだ。一部のコーティングは、このサビに対する耐性を持つものがある。それさえホイールに施工しておけばサビの心配を大きく軽減する事が出来るのだ。
施工の手順
ホイールにピカピカレインでコーティングを施すには以下の7つの手順が必要だ。
7つの施工準備
- 必要な道具の準備
- ホイールの準備
- 洗浄
- 乾燥
- 脱脂
- ピカピカレイン施工
- 乾燥
1. 必要な道具の準備
作業に必要となる道具は以下の通りだ。
必要な道具
- ホイルクリーナー
- アルティメットピカピカレイン(※)
- ナノピカクロス(※)
- 脱脂剤(※)
- ナノピカレインメンテナンス剤(※)
(※)が付与されているものはアルティメットピカピカレインのセットに含まれている
ホイルクリーナー
コーティングの前には必ず汚れを落としきっておかねばならない。何故なら、コーティングを施工すると、コーティングの下に残ってしまった汚れを除去することは不可能だからだ。コーティングの前にはホイールを可能な限り綺麗にしておく必要があるのだ。
使用する洗車道具はホイール専用の物を用意するのが望ましい。ボディとホイールでは汚れの種類が異なる。この為、ボディ用のカーシャンプーでホイールの汚れは落とせない物があるのだ。また、ホイールクリーナーはワックスやコンパウンドなどが含まれない物を使用しよう。ワックスやコンパウンドなどが残るとコーティングの硬化を邪魔してしまい失敗する恐れがあるからだ。洗車部!のおすすめホイールクリーナーは『シュアラスター ホイールクリーナー』だ。
ワックスやコンパウンドが入っておらずコーティングの前準備にピッタリだ。専用のブラシ付属タイプも用意されており、これ一つでホイール清掃を行う事が出来る。
アルティメットピカピカレイン(※)
『一番恐ろしいのは融雪剤によるサビ』で記載した通りホイールは常にサビの恐怖にさらされている。しかし、一部のコーティング剤は『耐酸性』を持つものがある。『耐酸性』があると融雪剤などによるサビの発生からホイールを守る事が出来るのだ。
洗車部!がおすすめのコーティング剤は『アルティメットピカピカレイン』だ。アルティメットピカピカレインは数あるコーティング剤の中でも貴重な『耐酸性』を獲得しているものだ。
アルティメットピカピカレインを施工する事でホイールで最も恐ろしい融雪剤によるサビからホイールを守る事が出来る。
なお、アルティメットピカピカレイン以下のラインナップには残念ながら耐酸性は無く、アルティメットのみに許された最高性能なのだ。
ナノピカクロス(※)
ホイールの脱脂工程、およびアルティメットピカピカレインの施工工程でそれぞれの溶液を拭き伸ばす布が必要となる。
コーティング作業における、拭き取り布、いわゆるウェスに求められる機能は『きめ細かい、柔らかい、繊維が出ない』の3つが重要だが、ナノピカクロスはこの3つをしっかりクリアしていて使いやすい。
ナノピカクロスはアルティメットピカピカレインを購入すると10枚も付属し、ボディとホイールを同時に施工しても余りある十分な数が含まれている。
脱脂剤(※)
コーティングの硬化を邪魔する要素として油分が挙げられる。油分は人間の手にも沢山含まれており、洗車後に指で触れるだけで付着してしまう。除去するには脱脂剤が便利だ。脱脂剤に含まれるアルコール成分で油分を分解し、ナノピカクロスで拭き取る事でコーティング施工の準備が整うのだ。コーティングするにあたり、余計なものが入っていない脱脂剤がアルティメットピカピカレインのセットに含まれているので新たに準備の必要は無いので楽ちんだ。
ナノピカレインメンテナンス剤(※)
車のホイールは地面に近い為、様々な汚れが飛んでくる。アルティメットピカピカレインの作り出すガラス被膜は非常に強固ではあるが、外部から飛来する汚れ全てに無傷とはいかない。長い距離を走る中で、小傷などが増えていくのは仕方のない事だ。しかし、対策はある。ガラス被膜を保護する保護膜をコーティングの上に作り出せば良いのだ。小傷は保護膜側につきコーティングのガラス被膜を守ってくれる。しかも、保護膜は簡単に修復、再生成できるので傷ついても問題ない。
そんな便利な機能を保護膜を作り出してくれるのが『ナノピカレインメンテナンス剤』だ。洗車後に吹き付けるだけで簡単に保護の生成、補修が出来てしまう。
アルティメットピカピカレインのセットを購入するとナノピカレインメンテナンス剤も付属してくるので是非とも活用しよう。
2. ホイールの準備
ホイールは装着済みのタイヤの他、オフシーズンになっている冬用、または夏用タイヤがあればそれも用意しよう。
アルティメットピカピカレイン1本で施工できる量
私が実際にアルティメットピカピカレイン1本で施工した箇所は以下の通りだ。
アルティメットピカピカレイン1本で施工できる量
- ミニバン1台
- ルーフボックス
- タイヤ8本(夏用、冬用)
かなりの量が施工できる事がお分り頂けるだろう。シーズンタイヤを別に用意しているなら、是非施工しておくことをおすすめする。
私が実際に施工した時の風景だ。装着中の夏タイヤ以外に、冬用タイヤも保管場所から施工しやすいように隣に持ってきた。
冬タイヤは外した状態での施工がベスト
融雪剤の影響を受ける可能性が高い冬タイヤが外されている状態なら、ホイールの裏側までアルティメットピカピカレインを施工する事ができる。この為、施工は冬タイヤを外している時期がベストだ。
3. 洗浄
ホイールクリーナーでホイールに付いた汚れをしっかり落とそう。一度コーティングが完成してしまうと、その下に隠された汚れを落とすことが出来ない。外しているホイールは裏側も施工可能なので忘れずにしっかり磨いておこう。
4. 乾燥
磨き工程が完了したらしっかり乾燥させよう。アルティメットピカピカレインの硬化に水分は大敵だからだ。水分が残っているときちんと硬化できない。綺麗に拭き取る事でも問題はないのだが、確実を期するなら完全に乾燥するように1日程度は乾燥時間を開けると良いだろう。
5. 脱脂
アルティメットピカピカレインに付属している脱脂剤とナノピカクロスを使ってホイールの油分を落としておこう。
脱脂剤を吹き付ける
脱脂剤をナノピカクロスに吹き付けて油分を拭き取っていこう
ホイールをくまなく拭き取る
ナノピカクロスに脱脂剤を吹き付けて、ホイールの油分を隅々まで拭き取っていこう。特に難しい作業ではない。
6. ピカピカレイン施工
油分の除去が完了したら、いよいよアルティメットピカピカレインの施工に移ろう。使用するのは以下の3点だ。
アルティメットピカピカレイン施工に使用するもの
- アルティメットピカピカレイン
- スポンジ
- ナノピカクロス
アルティメットピカピカレインの塗りつけ
スポンジにアルティメットピカピカレインを数滴付けてホイールに塗りつけていこう。塗りつけは薄く塗る程度で十分だ。あまり厚く塗ってしまうと最後に足りなくなってしまうので要注意だ。
サイドや裏側も忘れずに塗る
洗車時に洗い忘れやすい場所、洗いにくい場所は得てして錆びやすい。つまりホイールのサイドや裏側にもきっちり塗りつけておこう。
ナノピカクロスで拭き伸ばし
アルティメットピカピカレインが乾燥してしまう前にすぐナノピカクロスで拭き伸ばしを行う。丁寧に拭き伸ばしする事でホイールの全体がくまなく塗れている状態にしよう。
スポンジが届かない場所を重点的に伸ばす
ホイールは複雑な構造なので入り組んだ場所や狭い場所にはスポンジが届かない。そんな場所はナノピカクロスによる拭き伸ばしを利用して塗りつけていこう。取り外されているホイールなら見えづらいホイールの側面や裏面も丁寧に塗りつけを行う事ができる。これで普段は見えない所からサビが進行するのを防ぐ事ができるのだ。ホイール全体を丁寧に塗っていこう。
塗りつけ完了
無事に塗りつけが完了したらホイールを安定した場所に置いておこう。
装着タイヤの塗りつけ
シーズン中のタイヤは取り付けられたままなので裏面の施工を行う事が出来ない。融雪剤に触れない夏タイヤなら表面だけでも良いだろう。もちろん時間があれば取り外して裏面まで施工すれば完璧なのは言うまでもない。
取り外したタイヤと同じようにスポンジにアルティメットピカピカレインを数滴つけて塗りつけていく。
吹き伸ばし
取り付け済みホイールも外されたホイールと同じく丁寧に吹き伸ばしを行う。ただし、取り外したホイールとは違い車両本体側のパーツも沢山あるので気をつけて作業しよう。ホイール以外の部分にアルティメットピカピカレインが付着してしまったらすぐに拭き取ろう。
7. 乾燥
表面の硬化まで12時間
アルティメットピカピカレインの表面が凝固するまでの時間は約12時間だ。この間は水分が厳禁となる。晴れた日であっても走行をせず安定した場所に置いておこう。
夜露にも注意
12時間の間に夜間が含まれる場合は夜露による水分付着も注意したい。夜露は屋根があれば防ぐ事ができる。カーポートの下などに入れて置くだけで防ぐ事が可能だ。
完全硬化は2週間後
初期硬化は12時間だったが、それは表面が硬化して水分の付着が可能になる目安時間だ。アルティメットピカピカレインが完全に硬化するにはなんと2週間もの時間を要するのだ。この間は初期硬化こそ終わっているものの、まだまだ不安定な状況なので強く洗車したりしないように気をつけよう。
2週間の効果期間を過ぎるとアルティメットピカピカレインは完全硬化し、完全な性能を発揮する事ができる。即ち、融雪剤への防御が可能となるのだ。
ナノピカレインメンテナンス剤による追加防御
アルティメットピカピカレインのセットには、日々発生する小石などの衝突による小傷から完全硬化した大切なガラス被膜を守る事が出来るナノピカレインメンテナンス剤が用意されている。
ナノピカレインメンテナンス剤はガラス被膜の上に更にもう一つ被膜を形成し、ガラス被膜が受けるはずの傷を肩代わりさせる事が出来るのだ。追加された被膜は次第に傷つくが、ナノピカレインメンテナンス剤を定期的に使用する事で追加した被膜を補修する事が出来るのだ。小まめに使用する事でコーティングを長持ちさせ、美しく保つ事が出来るのだ。
使い方はとても簡単
ナノピカレインメンテナンス剤はアルティメットピカピカレインのガラス被膜の上から吹き付けて拭き伸ばすだけの簡単施工だ。洗車の後にシュシュっと吹き付けて拭くだけで良い。
2つの被膜でサビからホイールを守ろう
アルティメットピカピカレインとナノピカレインメンテナンス剤の二つの被膜を使い冬場の恐ろしい融雪剤の恐怖からホイールを守って冬のドライブを楽しくしよう。