車を使う上では避けて通れないのが洗車だ。洗車には『手洗い洗車』と『洗車機』の二つの方法があるがどちらが良いのだろうか。その答えをお教えしよう。
1. 二つの洗車の違い
まずは、『手洗い洗車』と『洗車機』、二つの洗車方法がどの様に違うのかを確認しよう。
1.1 手洗い洗車とは
「手洗い洗車」とはその名が示すとおり、すべて手作業で行う洗車方法だ。具体的な方法を見ていこう。
1.1.1 必要なもの
手洗い洗車には以下の物が必要だ。
- 洗車道具一式
- 蛇口
- ホース
特に自由に使える蛇口が無いと行えない所がポイントだ。一戸建てなら可能だろうが、マンションだと途端に難しくなる。高級マンションでは洗車スペースが備えられているが、そうでない場合はオーナーと交渉して蛇口を使わせてもらう事になるだろう。
1.1.2 環境
手洗い洗車には以下の環境が必要だ。
手洗い洗車に必要な環境
- 洗車の泡や水が飛んでも良い場所
- 車を置けるスペース
洗車はどんなに丁寧に行っても周辺に泡や水を撒き散らしてしまう。迷惑にならない様に注意して行わねければならない。
また、洗車している時間は場所を占有するため、すれ違いができる幅があるなど、車を置いても邪魔にならないスペースが必要になるのだ。
1.1.3 かかる時間
手洗い洗車は、純粋に洗車時間のみで構成される。
一般的な手洗い洗車の時間は以下の通りだ。
手洗い洗車にかかる時間
- 1時間から2時間
しかし、この手洗い洗車はあることをすると10分で終わる様になる。その秘訣は『洗車を10分で終わるようにする方法』で紹介しているので是非参考にして欲しい。
1.1.4 お金
手洗い洗車にかかるお金は以下の通りだ。
手洗い洗車にかかるお金
- 消耗した道具代
- 水道代
消耗する道具は使用回数(※)を考慮して1回分を算出するとおおよそ1回につき100円だ。
※スポンジなどは50回を使用限界として計算
また、使用する水道代は100Lで約30円となる。
合計で130円が1回の手洗い洗車にかかる費用だ。
1.1.5 仕上がり
手洗いの洗車は自分の目で見て汚れている場所をダイレクトに洗うことができる。
この為、洗い残しが少なくない、きれいに仕上げることができるのだ。
1.1.6 傷
手洗いの洗車で気をつけたいのが脚立や洗車道具をぶつけてできる洗車傷だ。
これらは不注意によって出来るものなので、注意深く洗車する事で防ぐことが出来る。
1.2 洗車機とは
一方で洗車機を使った洗車についても見てみよう。洗車機はその名が示すとおり、専用の車を洗う機械を使用して洗車する方法だ。
1.2.1 必要なもの
洗車機による洗車で必要な物は以下の通りだ。
洗車機で必要なもの
- お金
手軽さが売りの洗車機はお金だけ用意すればあとは全て用意されていることが多い。
具体的には、拭き取り用のタオルが必ず必要になるが、大きな洗車場であればサービスで無料で使用できる。
つまり、お金だけ用意すれば後は手ぶらでもかまわないのが洗車機の大きな魅力だ。
1.2.2 お金
基本的に洗車機は手洗いで行う全ての工程で必要な洗車作業を行ってくれる。
その為、特別な道具は必要なく、お金だけがあれば問題ない。
洗車機によって値段は様々だが、一般的な値段は以下の通りだ。
洗車機の値段設定(都市部)
- 洗車のみ 1,000円から1,500円
- 洗車から乾燥まで1,500円から2,000円
乾燥コースで2,000円支払うとして月1回の洗車だと年間24,000円を支払う事になる。
1.2.3 環境
洗車機を使う為には設置場所まで赴かねばならない。
洗車機がおかれている主な場所は以下の通りだ。
洗車機が置かれている場所
- 洗車場
- ガソリンスタンド
- カー用品店
- ディーラー
1.2.3 かかる時間
洗車機は最寄りに無い場合、その場所までたどり着くための移動時間が必要になってくる。
洗車機洗車にかかる時間
- 移動時間
住んでいる場所と洗車機がある場所までの移動時間 - 洗車時間
5分~15分
1.2.5 仕上がり
洗車機を選ぶかどうかの大きなポイントは、この仕上がりにある。
残念な事に、洗車機では完璧に汚れを落とすことは出来ないのだ。
洗車機は大きなブラシで車全体を包み込んで洗ってくれる。しかし、複雑な形をした色々な車を洗う都合上、大雑把な荒い方になってしまう。
この為、洗車機では残念ながら洗い残しが必ず発生する。
あなたの愛車にどの程度の洗い残しが生じるかは運次第だが、ピカピカにしようとするなら、洗車機後の追加洗いは避けられない。
1.2.6 傷
洗車機の使用を最もためらう理由は『洗車傷』だろう。
断言しておこう。洗車機を使用すると洗車傷は必ず付くものだ。
私のこれまでの経験からも、洗車機を通すと細かな傷が必ずと言って良いほど付いてしまう。もちろん近くで見なければ気づかない程度だ。しかし、微細な傷は仕上がりの美しさを損ねてしまう。
傷が付く要因は、様々だが主な要因は以下の通りだ。
洗車機で傷がつく主な要因
- ブラシが固い
洗車機は、短い時間で汚れを落とす必要があるのである程度硬めのブラシが使用される。
ブラシが固いと短時間で汚れは落ちるのだが車体が傷つく要因にもなってしまうのだ。 - ブラシに汚れが付着している
洗車機は常にたくさんの車の洗浄を行っている。
洗車機を使用するユーザーは自分の手におえない大量の汚れが付着したときに洗車機を利用するケースが多い。
この為、洗車機は常に大量の汚れと戦う事になる。
その結果、セルフクリーニングが追いつかず、次第にブラシに汚れが溜まってしまうのだ。 - 汚れが十分に落ちていないのにブラシをかけられる
例えブラシがきれいな状態であっても、あなたの愛車に硬い汚れが強固に付着している場合も要注意だ。
洗車機は高圧な水を放出し汚れを吹き飛ばしてからブラシをかけるが、汚れが確実に吹き飛ぶ保証はない。
洗車機は一定の時間水をかけたあと、例え汚れが残っていてもブラシをかけてしまう。
この結果、硬い汚れがブラシで押し付けられ傷が付いてしまうのだ。
この様に、愛車に傷が付くとわかって洗車機に通すのは、中々勇気がいる事なのだ。
1.3 二つの洗車方法まとめ
比較項目 | 手洗い洗車 | 洗車機 |
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傷 |
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必要なもの |
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お金 |
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環境 |
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かかる時間 |
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仕上り |
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2つの洗車に大きな違いがあとすれば、それは「仕上り」と「傷」の2つだろう。
どちらも圧倒的に手洗いが優秀という結果になった。
お手軽なのは洗車機なのは間違いないが、せっかくの仕上りが今ひとつなのでは困りものだ。
また、綺麗にするため洗車機にかけたのに「洗車傷」を作って帰るようでは本末転倒だ。
2. おすすめの洗車方法
洗い洗車と洗車機の違いがわかって頂けただろう。
ここからは、手洗いと洗車機、どちらが良いのかと言う核心に迫っていこう。
2.1 一番のおすすめは『楽な手洗い洗車』
この洗車方法は私が最もおすすめする方法だ。
ただの手洗い洗車ではなく『楽な手洗い洗車』である。
この方法で洗車する為には、あるものをあなたの愛車に施す必要がある。
この方法のポイントは以下の通りだ。
『楽な手洗い洗車』のポイント
- 良質のコーティング剤を施工する
- とにかく洗車が楽
- 仕上がりが美しい
- 洗車傷が付きにくい
2.1.1 良質のコーティング剤を施工する
あなたの愛車にはコーティング剤は施工してあるだろうか。実は、良質のコーティング剤は洗車を恐ろしく楽にしてくれるのだ。
次の項目より、良質のコーティング剤を施工した時の具体的な効果について説明していこう。
2.1.2 とにかく洗車が楽
この洗車方法は、普通の手洗い洗車と異なりとにかく楽なのだ。
どれ位楽かというと以下の違いがある。
洗車時間の違い
- 通常の洗車:2時間から3時間かかる
- 楽な洗車:10分で完了
なんと洗車が10分で終わってしまうのだ。あまりにあっけなく汚れが落ちるので洗車時間が圧倒的に短縮できてしまうのだ。
2.1.3 仕上がりが美しい
この洗車方法の仕上がりは特に美しいのが特徴だ。
その理由は以下の二つだ。
仕上りが美しい理由
- 手洗いで汚れを見つけやすい
- 汚れが放水で大部分落ちる
手洗い洗車では汚れが目につきやすいので手間はかかるが綺麗になるというのが基本だ。
それに加え、『汚れが放水で大部分落ちる』という要素が加わる事により、仕上がりがより一層綺麗になるのだ。
2.1.4 洗車傷がつきにくい
洗車傷は洗車時間に比例して発生確率が増える。しかも単純な増加ではなく、時間が長くなる程増加する。これは、洗車時間が長いと注意力が失われ、うっかり脚立などの硬い道具を当ててしまう事に起因する。
良質のーティング剤を施工しておけば洗車時間が圧倒的に短くなるので洗車傷を付けてしまう可能性が大きく減るのだ。
2.3 良質のコーティング剤とは?
では、この『楽な洗車』を手に入れる事ができる『良質のコーティング剤』とはどの様な物だろうか。
私がおすすめするコーティング剤はこちらのページで紹介しているので是非参考にして欲しい。
2.4 二番目のおすすめは『回数の少ない洗車機利用』
この洗車方法は一番おすすめの『楽な手洗い洗車』が出来ない方向けだ。
手洗いの洗車をする場所が無いなどの理由で実践できない場合も、諦める必要は無い。色々と気にする必要が多い洗車機にもおすすめのプランがあるのだ。では、紹介していこう。
このプランの特徴は以下の通りだ。
回数の少ない洗車機利用プラン
- 良質のコーティング剤を施工する
- 簡単な洗車コースで汚れが落ちる
- 雨でも汚れが落ちるので洗車機にかける回数が減る
2.2.1 良質のコーティング剤を施工する
この作業は実は手洗いであっても洗車機であっても変わらない。良質のコーティング剤を施工する事で洗車機の効果を最大限に引き出す事ができる。
具体的な効果を説明していこう。
2.2.2 簡単な洗車コースで汚れが落ちる
洗車機にはたくさんのコースがある。
良質のコーティング剤を施工さえしていれば、洗車機の中でも、最も簡単な部類に入るシャンプー洗車で、ほとんどの汚れが簡単に落ちてしまうのだ。
これはコーティング剤が汚れを浮かせてくれる為、高い洗車コースを選ばなくても簡単なシャンプー洗車だけで汚れが落ちてしまうからだ。
2.2.3 雨でも汚れが落ちるので洗車機にかける回数が減る
良質のコーティング剤は屋外に置いて雨を受けるだけでも汚れが落ちるのだ。
雨の勢いが強ければ強い程、汚れが落ちるのだ。
もちろん、雨だけで完璧とまではいかないが、細かな汚れなら十分に落としてくれる。
このお陰で、車の汚れが軽減される為、洗車機にかける回数を減らす事ができるのだ。
2.2.4 洗車機の回数を減らす良質のコーティング剤とは
雨だけで汚れが落ちるコーティング剤は限られている。
どんなコーティング剤でも良いというわけではなく、性能の良いものを選ぶ必要があるのだ。
私がおすすめするコーティング剤はこちらのページで紹介しているので是非参考にして欲しい。
まとめ
手洗い洗車のメリット
- 仕上りが綺麗
- 傷が付きにくい
手洗い洗車のデメリット
- 道具が必要
- 水や和が飛んでも良いスペースが必要
- 時間がかかる
洗車機のメリット
- 楽に洗車できる
- 道具がいらない
洗車機のデメリット
- お金がかかる
- 洗車機のある場所まで行かなければならない
- 完璧に汚れを落とすことが出来ない
- 洗車傷が付く可能性が高い
おすすめの洗車方法その1 『楽な手洗い洗車』
- 良質のコーティング剤を施工する
- とにかく洗車が楽
- 仕上がりが美しい
- 洗車傷が付きにくい
おすすめの洗車方法その2 『回数の少ない洗車機利用プラン』
- 良質のコーティング剤を施工する
- 簡単な洗車コースで汚れが落ちる
- 雨でも汚れが落ちるので洗車機にかける回数が減る
良質のコーティング剤とは